キャッサバなど農作物の一次加工技術訓練を実施!【元子ども兵達が社会復帰するための職業訓練施設「オンズ自立支援センター」】
皆さん、こんにちは。
オンズは世界で2番目に貧しい国といわれているブルンジ共和国にいる
元子ども兵が自立し、社会復帰できるように
ブルンジ共和国に職業訓練をするオンズ自立支援センターを設立しました。
オンズ自立支援センターの職業訓練に参加している訓練生には
農業を兼業している方が多く、
タピオカの原料として使用されている芋の木の「キャッサバ」や
白とうもろこしの「メイズ」、イネ科の穀物「ソルガム」などを栽培しています。
これらの作物は収穫後、乾燥と粉末化の一次加工をしマーケットで販売されますが、
訓練生たちは一次加工の技術や機材が十分になく、
収穫した作物を安い金額で外部業者と取引する事が当たり前となっていました。
収穫した作物を外部業者と取引するのではなく、
訓練生たちで作物の一次加工技術を身に付け販売する事で収入源が増え、
加工技術の習得やリスクに対する適応能力なども学ぶ事ができるため、
農作物の一次加工の職業訓練を始めました。
また農作物の一次加工の職業訓練を行う事で、
今まで掛けていた労力の時間を短縮する事ができます。
これまでは粉末機は訓練生の地域にはなく、
作物を一次加工するために遠い所まで歩いて外部業者にお願いをしていました。
粉末機を訓練生が住んでいる地域に設置することで
移動に掛かる時間を短縮する事ができ、他の事に移動時間を使えるため、
農作物の一次加工技術訓練には収入源が増えること以外にも大きなメリットがあります。
始めにキャッサバやメイズなどを粉末化する機械を実際に触れ、
エンジンのかけるコツやメンテナンス方法、
作物を粉末化するまでので運用方法を学ぶことにしました。
訓練当初はエンジンのかけかたなどにコツがいり、訓練生も苦戦をしていましたが、
徐々に慣れメイズなどを粉末化する事に成功しました。
その他にも粉末化する作業の不正をなくすため、
機械の上にぶら下がっているポリタンクの燃料を入れ、
燃料の減る量により、メイズやキャッサバを〇〇kg粉末したことが分かるため、
不正を防げると訓練生たちでアイディアを出し合い考えていました。
オンズ自立支援センターにより作物の一次加工技術を学ぶだけでなく、
自分たちでどう運用するべきかを考えるように徐々になっている事が垣間見え、
元子ども兵だった訓練生たちも自立への第一歩を踏み出しているように感じます。
今後も彼ら彼女らが最貧国を脱する事ができるようにオンズは
ブルンジ共和国への支援を続けていきます。