オンズグループブログ

ストリートチルドレン0を目指すために

皆さん、こんにちは。
オンズではブルンジ共和国にいる元子ども兵が自立し、社会復帰できるようにオンズ
自立支援センターを設立しました。

そのブルンジの、主にムランビヤ県にて、紛争被害者やストリートチルドレン、シン
グルマザーなど脆弱な人々の自立支援を行ってきました。

そこで培った経験を活かし、更にインパクトを高めるべく、新たにカヤンザ県で
「子どもの保護と自立支援プロジェクト」を開始しました。

ブルンジでは、貧困や家庭環境など様々な理由から、近年都市部を中心にストリート
チルドレンが増加しています。実際、経済首都のブジュンブラを歩いていると、信号
待ちの車に駆け寄って物乞いをする子どもたちを目にすることもあります。そういっ
た状況を受けて、政府としても、都市部のストリートチルドレンを強制的に出身地の
家族の元に返すなどの対策を取っています。

しかし、保護や啓発をすることなく、ただ家族の元に返すだけで、路上に出てきた根
本の原因である貧困や家庭の問題などに対処していないため、子どもたちは再び路上
に戻ってきてしまっている状態です。

担当省庁やこれまでストリートチルドレンの支援をしてきた現地NGOへのヒアリング
を重ね、ストリートチルドレンの数を減らすには、

①保護施設の確保

②本人や家族への予防のための啓発活動

③帰還先家族もしくは本人への経済的な支援(技術訓練)

④本人へのカウンセリングや帰還先の調整

が必要だと考えています。

実際、これまでにムランビヤ県でもストリートチルドレンの支援をしてきましたが、
自立支援を通して、多くの元ストリートチルドレンが手に職をつけ、課題には直面
しつつも、収入を得て路上生活に戻ることなく、生きている姿を見てきました。

これまでの活動経験を活かし、ブルンジの中で2番目にストリートチルドレンが多く、
支援する団体が限られているカヤンザ県で、主に職業訓練を通したストリートチルド
レン世帯の自立を包括的に支援することにしました。支援を通して、対象者の世帯内
の絆を強め、路上生活に戻ることなく学んだ技術から基本的ニーズを満たすことが出
来、ひいてはストリートチルドレンの数が減少することを目指します。

現在は都市部から戻ってきたストリートチルドレンを集め、保護機能を持つ施設を建
設するために、自治体やエンジニアと調整を重ね、ようやく施設建設の目処が立ちつ
つあります。

今年度は、これまで行ってきたムランビヤ県での活動に加え、新たにこのカヤンザ県
での活動も進めていきます。