ブルンジ共和国にあるオンズ自立支援センターでは元子ども兵達が丈夫で質の良いレンガや瓦の生産・販売を第二の職業訓練として行っています
皆さん、こんにちは。
オンズは世界で2番目に貧しい国といわれているブルンジ共和国にいる
元子ども兵が自立し、社会復帰できるようにオンズ自立支援センターを設立しました。
オンズ自立支援センターでは養蜂ビジネスのハチミツ生産に続き、
第二の職業訓練が始まりました。
第二の職業訓練は元子ども兵を含め住民総出で作製した省エネ窯を使用し、
瓦やレンガを作り販売する窯業ビジネスです。
オンズ自立支援センターが第二の職業訓練として「窯業」を選んだ理由は、
オンズ自立支援センターの周りには農業に不向きな粘土質の土地が多く、
作物の土地として活用できない粘土の土地をどうにか活用できないかと考えていました。
この農業に不向きな粘土を調べてみると粘土の質が良く
丈夫なレンガや瓦などを作る事が出来ることが分かりました。
ブルンジ共和国の住宅にはレンガや瓦などを使われている建物が多く、
大規模な省エネ窯を使いレンガや瓦を大量生産し販売する事で、
養蜂に次ぐ新しいビジネスになると考えたため、
窯業を第二の職業訓練として決めました。
職業訓練を行う事で省エネ窯を使い、大量のレンガや瓦を生産する事ができるようになりました。
現在では約1ヵ月間で約75000個の瓦やレンガを生産し、販売する事ができました。
一ヶ月間で瓦やレンガから得られる収入は約5万円です。
たったの5万円と感じる方も多いかもしれませんが、
オンズ自立支援センターに関わる元子ども兵の所得は日本の100分の1以下です。
収入は5万円ですが、彼ら彼女らにとって500万円以上の価値を生み出しているに等しいです。
窯業ビジネスは9名のコアメンバーを中心に40名がレンガや瓦の生産販売に関わっています。
彼ら彼女らの主な仕事は農民です。
農業は繁忙期と閑散期のムラが激しく、
窯業ビジネスが彼ら彼女らの閑散期を埋める新しい収入源になっている事は
間違いありません。
収入源を多様化し、様々なリスクに適応できる状況を作ることが
オンズ自立支援センターの役割の一つだと思います。
今後も養蜂、窯業に次ぐ新しいビジネスを開拓し、
彼ら彼女らが最貧国を脱する事ができるようにオンズは支援を続けていきます。